渋谷区広尾にあるコンディショニングルーム『TEETER TOTTER』の大場です。
今世界では「マインドフルネス」という言葉が流行しています。
マインドフルネスとは、呼吸法や瞑想などを通じた脳の休息法の総称のことで、ここ数年、テレビや雑誌で話題になり、「第三世代の認知行動療法」として注目を集めています。
特にアメリカでは、巨大企業や有名人が積極的に取り入れていることで爆発的に流行しているそうです。
今回は、日本でも注目されつつあるマインドフルネスについて、13万部突破した書籍「世界のエリートがやっている 最高の休息法」の内容を元にお話します。
「世界のエリートがやっている 最高の休息法」
久賀谷 亮
ダイヤモンド社
【 脳は何もしなくても勝手に“疲労”してしまう 】
「なんか疲れが取れないなぁ」と感じた時、皆さまはどんなことをされていますか?
肉体的な疲れに対しては、マッサージやストレッチを受けたり、気分転換に身体を動かすことでリフレッシュできますよね。
また連休中はリゾートへ旅行に行かれたり、スパでのんびり過ごすという方も多く、中には1日中寝ているという方もいます。
しかしながら、ゆっくり過ごしたはずなのに「いくら休んでも疲れが取れない」という方も少なくないようです。
気持ち的に感じるこの疲れは「疲労感」という脳現象が原因になります。
ここで大切なのは、身体を休ませることと区別をして意識的に「脳を休ませる」ことが必要になります。
【 脳を“休ませる”ためには 】
実は脳には脳の休め方があります。
脳は、身体が消費する全エネルギーの20%を消費するそうです。
さらに、このエネルギーの大半(60~80%)はデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路によって消費されます。
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)とは
内側前頭前野、後帯状皮質、前部、下頭頂小葉などから構成される「脳内ネットワーク」
脳が意識的な活動をしていないときに働くので、自動車のアイドリングに例えることができる。
ぼーっと休んでいるつもりでも、DMNが過剰に働き続ける限り、脳は勝手に疲れてしまう。
真の休息を得るためにはDMNの活動を抑えること、つまり意識的に「何か」を行うことが必要です。
その「何か」がマインドフルネスではメソッド化されています。
呼吸に意識を集中させることから始まり、運動に伴う関節の動き、食事中に感じる味覚や嗅覚など、ひとつひとつの些細なことに目を向けていきます。
これらを意識的に継続することでDMNの活動を抑制し、習慣化することで疲労しにくい脳構造をつくっていくことが可能になります。
本書では以下の「7つの休息法」を取り上げています。
1. マインドフルネス呼吸法
2. ムーブメント瞑想
3. ブリージング・スペース
4. モンキーマインド解消法
5. RAIN
6. やさしさのメッタ
7. ボディスキャン
今回、これらの具体的な方法については割愛させていただきます。
【 意識ひとつで効果が変わるコンディショニングプログラム 】
不安や雑念が脳を疲労させる一番の要因であり、不安は「過去」と「未来」からやってきます。
不安から逃れるためには「今ここ」に意識を向けることが大切です。
TEETER TOTTERでは、疲れを癒すためのコンディショニングとして、鍼やマッサージ、ストレッチ、トレーニングを行います。
その際、呼吸や関節の動かし方、力の入れ方・抜き方など、身体の感覚を大切にしながら施術を行います。
ひとつひとつの感覚に意識を向けて集中できる時間をつくることで、トレーニング効果を高めると同時に脳の疲労回復を促します。
マインドフルネスの実践として一般的に認知されているヨガや瞑想以外にも、日常の様々な場面でのコンディショニングとして継続することにより、疲労しにくい脳構造をつくることが可能です。
皆さまの疲れが少しでも癒される空間でありますように、「今ここ」にある感覚を大事にしていきます。
担当:大場
TEETER TOTTERは
あなたの10年後のアクティブライフを支えていきます