渋谷区広尾にあるコンディショニングルーム『TEETER TOTTER』の大場です。
先日、あるお客さまがこう仰っていました。
「寒くなると肩こりが増して、むくみと疲れもひどく感じるんですよね。」
皆さまの中にも、この時期になると目覚めが悪くなったり、だるさなどの症状が強くなるという感覚がある方も多いかと思います。
寒くなったことで「肩がすくみ背中が丸くなる」「足が冷える」ということも考えられますが、それらの症状はもしかしたら瘀血(おけつ)が原因かもしれません!

「瘀血」とは、血液の循環が悪くなって起こる病気 、流れずに滞っている血液、古くなった血のこと指します。
「畜血」「留血」「積血」「敗血」「悪血」「古血」などと言い換えることができます。
瘀血は東洋医学特有の病理観であり、その臨床経験は2000年以上にも及びます。
現代医学においては、東洋医学に比べて遅れをとりましたが、約350年前から研究が進んでいるようで、微小循環障害と言われています。

古くからある言葉で「久病多瘀」「不通則痛」というものがあります。
「久病多瘀」 … 治りにくい、原因がはっきりしない疾患には瘀血が絡んでいる
「不通則痛」 … 通じざれば、則ちに痛む(血流が悪くなるとすぐに痛みが出る)
瘀血は、血液の循環が悪いことで起こる疾患すべてに存在します。
そして、ほとんどの症状のメカニズムには、少なからず血液の循環が関与しています。
つまり「すべての不調は瘀血が関与している」と言っても過言ではありません。
それではこの厄介な瘀血、皆さまはどの様に対処していますか?
例えば…
瘀血による足の冷え(足の血液循環障害)が出ているお客さまに
「冷えを解消するためにどんなことをしていますか?」と質問してみました。
すると、以下の答えが返ってきました。
・足を温める
・厚手の靴下を履く
・市販の足冷え解消グッズを使う
・鍼やマッサージを受ける
足の冷えがひどい状態は痛みを伴うこともあり、とても辛いですよね。
一刻も早く症状を和らげるためにも、これらの対症療法は効果的です。
しかし、ただ足を温めるだけでは、数時間後には繰り返し足は冷えてきます。
なぜならば、足の冷えは何かしらの原因がもとで、結果的に生じた瘀血である場合が多いからです。
まずは「瘀血は結果であり、原因でもある」ということを理解し、根本にある原因に対して的確な対処をすることが大切です。
それでは一体、どのようなことが原因で瘀血は生じるのでしょうか?
次回は瘀血が生じる原因についてお話いたします。
担当:大場
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