「いつも左肩だけ辛い…」
「いつもこっちの首だけが凝って頭痛が…」
『いつも○○側だけ』これを世間では『癖』と呼んでいます。
世間のほぼ100%の人は何かしらの『癖』を持っています。
これは利き手や利き足などが存在する以上当然のことなのです。
さらに『癖』というものは無意識であり、指摘され初めて気付くことがほとんどです。
とくに日常生活においてはそれが顕著に見て取れます。
例えば、鞄を持つ手や鞄を掛ける肩。
これは、メディアでも多く取り上げられたこともあり、意識して左右交互に持ち替えたり、掛け替えたりされている方も増えてきたと思います。
ですが、スマホはどうでしょうか?
スマホを操作するときいつも同じ指を使っていませんか?
『右で20回操作したから次は左で20回操作しよう』と、考えている方はいらっしゃらないのではないでしょうか…
そして『癖』は身体に不調を招くということを皆さんは既にご存知です。
辛い、痛いという不調は『癖に気付いて直して欲しい』という身体からの信号なのです。
そこで今回は、日常何気なく使用しているスマホの『操作時の姿勢』という観点から、自身の癖に気付いていただき、不調を招かないよう予防と対策に役立てていただければと思います。
※前回は、スマホ操作時の『指の使い方から肩コリが起きる原因と対処法』をお話しさせていただきました。
見逃した方はこちらをチェックしてください!
『スマホ肩こり・第1弾』https://www.teeter-totter.tokyo/blog/362.html
<効き眼が首の癖に影響する!?>
実は、手や足と同じく『眼』にも利き側があるのです。
主に近くのモノを見るとき『利き眼』を主にして見ています。
まずは、自分の効き眼を調べてみましょう!
調べ方は至って簡単です。
まずは、目印となるモノを決めます。※少し遠くにあるものを目印にして下さい。
そして、図のように手を重ね三角形の隙間を作り腕を伸ばします。
その手の三角形の真ん中に目印が入るようにします。
しっかりと目印が入ったら、眼を交互につぶってみて下さい。
目印にしていたものが見える眼と、見えなくなった眼があるはずです。
この目印が見えた眼が『利き眼』になります!
この利き眼があることで何が起きるのか?
実は近くのモノを見る時に、利き眼を対象物に近づけようとする動きを無意識に行います。
つまり、右が効き眼の方は、首を左に回して、より右目が前に位置する状態にしてスマホの画面をみていることになります。
これが一つ目の癖です。
<携帯を持つ手が首の位置をさらに誘導してしまう>
次にいつものようにスマホを持って操作してみてください。
親指派、人差し指派いずれもスマホ画面が身体の中心ではなく、右か左どちらかに偏っていませんか?
そうすると、スマホの画面が見やすいように、首を回すか、身体ごと回すかのどちらかを無意識に行い、顔の位置を補正しています。
さらに画面が下にあることで首が下に向けられ、そこに利き眼の影響も加わり首が回転し、完璧な癖が出来上がります。
※写真は一般的に多い右利き(手と眼)の人差し指派のパターンです。
左手でスマホを持つので、身体は左を向け、右眼がさらに画面に近づいています。
この状態が長時間続くと、ある一定の場所にだけ負担がかかり続け、偏った筋緊張から不調を招いてしまいます。
<気付きから快適な身体へ>
ご自身の癖に一つでも気付くことが出来たでしょうか?
どんな小さなことでも、ご自身の癖に気付けたなら、予防や対策への道筋が見えてきます。
例えば、身体が偏らないよう、スマホの画面を身体の中心へ意識的に持ってくること。
首や身体が倒れているまたは回旋している『逆へ』軽く動かすストレッチを行い、筋緊張をリセットすることなど、ダンベルを持って汗をかいて頑張らなくても、姿勢を改善することが出来ます。
それにはまずご自身の身体が『今どういう状態でどんな癖があるのか?』ということに気付くことが一番重要なのです。
TTでは、一人一人の身体を丁寧にアセスメントし、施術はもちろん簡単&効果的なセルフケアもご提案させていただいております。
何か身体の事で気になる所がございましたら、お気軽にご相談下さい。
Tuning担当 髙宮